「断りもなしに勝手にタイムカードの新品使っておいて、何言ってるの?」
上条さんはヒステリックな声をあげた。周りにいた社員が一瞬で凍りつき、こちらに視線を注いでいる。
「その件に関しては申し訳なかったと思っています。ですが」
「その態度は何よ。新しい部署に入ったからって調子に乗ってるんでしょ」
「調子には乗ってませんがね。外から元気な声、聞こえましたよ」
失礼しますよ、と済ました顔をしてシンちゃんがわたしの隣へとやってきた。
シンちゃんにも怒りの矛先を向ける。
「結城部長も部長ですよ。しっかり監督責任してもらわないと困るんじゃないですか?」
「至らないところがあって恐縮ですがね。あ、そうだ、さっき、こんなもの、発見したんですけど」
と、シンちゃんは茶色の封筒を受付カウンターに出した。
「不審な紙袋がありましてね、確認したら有沢のタイムカードの束なんですけど」
カウンターの上に茶色の大きな封筒の中身を開けると、わたしの名前の入ったタイムカードが流れ出てきた。
「……それ、どこにあったんですか?」
「さあ。といいますか、上条さん、この紙袋のこと、ご存知なんですか?」
「し、知らないですけど」
「そうですか。知らないならいいんですけど。これで勤怠の証拠になりますかね」
さっきの威勢はどこへいったのやら、上条さんの顔が青ざめている。
シンちゃんは冷静な態度をとっているが、そのやさしい顔とは裏腹に冷たい目で上条さんを見下していた。
上条さんはヒステリックな声をあげた。周りにいた社員が一瞬で凍りつき、こちらに視線を注いでいる。
「その件に関しては申し訳なかったと思っています。ですが」
「その態度は何よ。新しい部署に入ったからって調子に乗ってるんでしょ」
「調子には乗ってませんがね。外から元気な声、聞こえましたよ」
失礼しますよ、と済ました顔をしてシンちゃんがわたしの隣へとやってきた。
シンちゃんにも怒りの矛先を向ける。
「結城部長も部長ですよ。しっかり監督責任してもらわないと困るんじゃないですか?」
「至らないところがあって恐縮ですがね。あ、そうだ、さっき、こんなもの、発見したんですけど」
と、シンちゃんは茶色の封筒を受付カウンターに出した。
「不審な紙袋がありましてね、確認したら有沢のタイムカードの束なんですけど」
カウンターの上に茶色の大きな封筒の中身を開けると、わたしの名前の入ったタイムカードが流れ出てきた。
「……それ、どこにあったんですか?」
「さあ。といいますか、上条さん、この紙袋のこと、ご存知なんですか?」
「し、知らないですけど」
「そうですか。知らないならいいんですけど。これで勤怠の証拠になりますかね」
さっきの威勢はどこへいったのやら、上条さんの顔が青ざめている。
シンちゃんは冷静な態度をとっているが、そのやさしい顔とは裏腹に冷たい目で上条さんを見下していた。

