キミに出会うまで

「そんなこと言われても、何も変わらないよ」


「やっとアイツも落ち着いて、普段通りの生活に戻ったんだよ」



私をのぞきこむように見つめる瞳は、付き合っていた頃と一緒だった。


まっすぐ、私だけを見てくれていると思っていたのは、うぬぼれだったんだよね。


私は二番目で、浮気相手で、一番にも特別にもなれない。


2年前に、イヤというほど思いしったはずなのに。


そっと私の肩を抱くその手を、振りほどくことができない。


てっちゃんの唇が、そっと私の唇にふれて。


しだいに激しく求められる。


舌と舌が絡んで、ふたりの吐息が混じりあう。


そのままベッドに倒れこんで、私はまたてっちゃんとつながった。


快感にとまどいながら、どこかで冷めている私がいた。




「優花、また会ってくれる?」


腕枕をしながら言われたけど、何も言えなかった。


「朝まで、ここにいていい?」


「・・・困ります」


「じゃあ、また明日」


てっちゃんは、最後に深いキスを残して、部屋を出ていった。