キミに出会うまで

翌日のお昼前、実家の前で優樹と私は、呼吸を整えていた。


土曜なのにスーツを着た優樹と、ワンピースを着た私。


自分の家に入るのに、こんなに緊張するなんて。


「よし、いくぞ」


「うん」


まるで敵陣に突っ込む武士のような気分で門を通った。


もちろん、昨日のうちに優樹が挨拶するとは伝えているけれど、挨拶の内容までは伝えていない。


普通は、結婚の挨拶って考えるんだろうけど、同棲だしな。


特にお父さんが何て言うか、それが心配。


「優樹さんいらっしゃい。


お久しぶりね、優花が迷惑かけてすみませんでした」


「いえ、悪いのは僕ですから。


おじゃまします」


リビングでは、お父さんがソファーに座っていた。


お母さんがお茶を運んできて、緊張した顔の4人が揃った。