キミに出会うまで

どれくらい眠っただろう。


目を覚ますと、いま何時なのか一瞬わからなかった。


枕元の時計を見ると、4時20分だった。


朝帰ってきて、翌朝まで寝てるってことはないから、夕方か。


ぼんやりする思考回路の中、ゆっくり体を起こしてみた。


電源が入っていないスマホが、バッグの中からはみ出ていた。


明日香先輩には謝らないといけない。


たしか、和真さんの田舎へ行くのは、明日からだったはず。


スマホの電源を入れて、驚いた。


着信履歴73件

メール48件

LINE61件



そのほとんどが、優樹からだった。


メールやLINEの内容は見ずに、明日香先輩へ電話した。


『ゆう、だいじょうぶなの?』


『はい、ご迷惑おかけしてごめんなさい』


『私はいいけど、お母さんから今朝電話もらった時は、安心したよ』


『本当にすみません』


『ゆう、わかってると思うけど、森さんすごく心配してるよ。


森さんの話を和真から聞いたけど、森さんと会ってちゃんと話しなよ』


『それはちょっと・・・無理かもしれません』


『このままでいいの?


本当のことを知ってから、結論出してもいいんじゃないの?』


『考えてみます』


『私はゆうの味方だからね、がんばれ』



明日香先輩は、最後まで私を励ましてくれた。