キミに出会うまで

最寄り駅周辺や公園、喫茶店を探したけど、優花はみつからなかった。


探しながら、何度も電話したけど、やっぱりつながらなかった。


メールもしたし、LINEも送った。


『悲しませてごめん。でも、優花が考えているようなことは何もないから。言い訳になるけど、説明させてほしい。』


何度も何度も、同じことを繰り返した。



もしかしたら家に戻ってるかもと思って帰ったけど、誰もいなかった。


落ちていたコンビニの袋を拾うと、溶けかけたアイスが出てきた。


ふたりでテレビを観ていた時、コンビニ限定で新発売になると紹介されていたアイスだった。


「食べたいなー、今度買ってこようっと」


嬉しそうに笑っていた優花の顔。


優花、今どこにいる?



その時、スマホが鳴った。


和真さんからだった。


『もしもし、優樹?』


『はい、和真さん、何かわかりました?』


『明日香に聞いてもらったけど、お母さんに遅くなるってメールが届いたことしかわからなかった。


誰にも連絡してきてないみたいだな』


『そうですか、ありがとうございました』


『優花ちゃんも、突然でパニックになっちゃったんだろ。


子供じゃないんだから、落ち着いたら連絡してくるよ』



電話を切ってから、夏休みの旅行はキャンセルしないといけないかもとか、優花の実家へ行ってみようとか、いろいろ考えたけど。


優花が黙って出ていくほどショックを受けているのが、とにかく心配だった。