「妬いてくれんの?」


「そんなことないし」


「俺には優花しか見えてないから、心配すんな」



ギュッと抱きしめてくれる、この腕も。


広くてあったかい、この胸も。


ぜんぶぜんぶ、大好き。



「あー、俺もう、耐えらんねえ」


私をお姫様抱っこすると、あっという間にベッドへ向かった。


何度も何度も、キスをして。


お互いのすべてをさらけだして、つながって。


「こういうときは、俺、優しいだろ」


甘い吐息が、ふたりをつつみこんで。


「目の前の俺だけ見てろよ」


「・・・うん」



沖縄の夜は、忘れられない夜になった。