カウントダウンが終わっても、キスが終わっても。
何も話していなくても。
手をつないでいれば、気持ちもつながっている。
まわりには、コーヒーや軽食を売っている出店がたくさんあって。
ふたりで、コーヒー飲んで休憩した。
「俺、これ以上ないくらい嬉しいんだけど」
「なんで?」
「優花が振り向いてくれたから」
「私も、気持ちが通じて嬉しかった」
「俺のこと、いつから好きだった?」
「映画みた日に気づいた。
ごはん食べに行ったでしょ?
あのお店、元カノと行ったのかなとか想像しちゃって、見えない相手に嫉妬してた」
「あの店は、大学の先輩が教えてくれたんだ。
会社関係でしか行ってないから、プライベートで行くのは優花が初めて」
「そっか、嫉妬して損した」
「嫉妬してくれたから付き合えたんだもんな、優花の妄想に感謝しないと」
「妄想って、なんかバカにしてるでしょ?」
「してる」
「森さんヒドイ」
「優花」
「なに?」
「俺のこと、いつまで『森さん』って呼ぶつもり?」
「え、いきなり言われても」
「名字はないよなー」
「なんか、あらためて言われると、恥ずかしい」
「彼女のフリしてたとき、下の名前で呼んでたじゃんか」
「じゃあ、そのうちに」
「ケチ」
「ケチって何よ、もう呼ばない」
「なに照れてんだよ」
何も話していなくても。
手をつないでいれば、気持ちもつながっている。
まわりには、コーヒーや軽食を売っている出店がたくさんあって。
ふたりで、コーヒー飲んで休憩した。
「俺、これ以上ないくらい嬉しいんだけど」
「なんで?」
「優花が振り向いてくれたから」
「私も、気持ちが通じて嬉しかった」
「俺のこと、いつから好きだった?」
「映画みた日に気づいた。
ごはん食べに行ったでしょ?
あのお店、元カノと行ったのかなとか想像しちゃって、見えない相手に嫉妬してた」
「あの店は、大学の先輩が教えてくれたんだ。
会社関係でしか行ってないから、プライベートで行くのは優花が初めて」
「そっか、嫉妬して損した」
「嫉妬してくれたから付き合えたんだもんな、優花の妄想に感謝しないと」
「妄想って、なんかバカにしてるでしょ?」
「してる」
「森さんヒドイ」
「優花」
「なに?」
「俺のこと、いつまで『森さん』って呼ぶつもり?」
「え、いきなり言われても」
「名字はないよなー」
「なんか、あらためて言われると、恥ずかしい」
「彼女のフリしてたとき、下の名前で呼んでたじゃんか」
「じゃあ、そのうちに」
「ケチ」
「ケチって何よ、もう呼ばない」
「なに照れてんだよ」


