キミに出会うまで

「ちょっと、まだ忘年会終わってないのに」


「優花」


「・・・はい」


いつになく真剣な声で、思わず敬語になってしまう。


「クリスマス、一緒に過ごさない?」


「へっ?」


「優花さ、驚くと変な返事すんのな」



ニヤニヤ笑いながら、私の顔を見る森さん。


か、顔が近いよ。



「今から、24日の夜は優花を予約しとくから」


「予約って、私はレストランじゃないし」


「恋人がいない同士、楽しく過ごせばいいじゃん」



なんだ、そういうことか。


焦って損した。


さみしいもの同士、慰めあうってこと。



「わかった、じゃあ、仕事終わったらね」


「じゃあ、戻るぞ」


森さんのあとをついて歩く。


ドキドキしている自分に気づく。


この気持ちを、どうしたらいいんだろう。