ワタシハ私

「はいはーーーい!

 皆さん!本日の目玉商品です!!」


マイクを手に持つ司会者が私の横まで来て

わざとらしく、声を張り上げた。


・・・うるさい。

正直これしかいえない。


「おすすめは、なんと言っても

 この顔・・・・・!!!

 生まれながら持っている美貌!

 皆さんはこれを

 自分のものにしたいとは思いませんかぁ?」


客を煽るように会場を盛り上げる司会者。

入札するならするで、早く始めてよ・・・。


「はーーい

 それでは皆さんお待ちかねの

 入札たーーーーいむ!!!!

 では、100万から!!!」


すると、観客席のほうが一気にうるさくなった。

「200」

「230」

「300」

どんどん、値段は上がっていった。


「1000!

 これでどうだ!!!」

私に1000万をかけた男は

横に大きいお腹に丸眼鏡。

いかにも偉そう・・・・。

周りからは「おおお」と、歓声が上がった。


「え~~1000万以上の方はいませんかぁ?」

観客席は静まり返った。

ああ。私はこの人に買われるのか・・・・

そう思った瞬間、

「5000万。」

ボソッと声がした。

静まり返った会場がまた五月蝿くなった。

ここからは良く見えないけど

声的に男だと思う・・・。

勿論、司会も聞き逃してはいないようだった。

「5000!!!!でました!

 5000以上の方はいますかぁ?
 
 えー。では、5000万で落札!!!」

バンッと司会が小槌を叩くと、

私はステージ裏へと連れて行かれた。