翠ちゃんは泣いていた。
!?!?!?!?!?
ど、どういうこと!?
私なんか言ったっけ?????
なんか、ごめん!! わかんないけど、ごめん!!
私の脳内はパニックを起こしている。
「あぁ、ごめん。ビックリしたよね....
でも、やっと会えたの..... 好きな人に。」
「えっ!? さっきの男子のなかにいたの??」
こくこくと頷く翠ちゃん。
翠ちゃんの熱い眼差しの先には―――――司!?
いやそれはないか。
たぶん司のとなりにいるチャラそうな男子だな。
顔は見えなかったけど、あの男子のどこがいいんだろ?
でも、翠ちゃんが泣くほどだ。
きっとカッコいいにちがいない。