最近、弟が冷たい目で私を見てくるんですけど。




「あの、私のこと覚えていませんか?
朱音...司くんと同級生なんですけど....」


「あぁ!! そうそう!!」


口ではそう言ったけど、全然思い出せない。


でも、女の勘が叫んでいる。


この子は、司のことが好きだ、と。




「私はバスケ部の応援に来たんですけど、お姉さんの方は??」


ふっ... いきなりお姉さん呼びか。


なかなかやるのぉ。


だが...


「私は、弁当を届けに来たの。
司ってば、大事な試合の日に忘れてるのよー バカでしょ?」


これでどうだ!!


幻滅したでしょ! さぁ、笑うがいい!!!