「お願いがあるの!!」


お母さんがすごい形相で迫ってきた。


いやー!!!



そして、目の前に出されるお弁当。


「これを、司に届けてもらいたいの!!」


「...へ???」


なんのこっちゃ?? 訳がわからん。


私の思考は停止状態だ。



「司ったら、弁当を忘れていったのよ。
今日は、試合があるっていうのに...」


お母さんが顔に手を当てる。


「まさか、私に届けろと...?」


「だから、さっき言ったじゃない。」