最近、弟が冷たい目で私を見てくるんですけど。



「大丈夫か? 調子が悪いんじゃないか?」


ゴリリンがゴリラ顔で、心配そうに覗き込んできた。


「い.....え...、大...丈夫...れす....」


いきなりゴリリンの顔がドアップになったから、吹き出しそうになった。


それにしても、近くで見るとさらにゴツいなぁ。


「そうか。なら良かった。
おっ! もしかして新入生か? 行き方わかる?」


「はい。ご心配なく。」


やっと食パンを飲み込み、普通にしゃべることができた。


意外に優しいな、ゴリリン。