最近、弟が冷たい目で私を見てくるんですけど。





え????


今なんと???


ワタシノスキナヒトハイナイ。


は???


思考回路が働かない。




「ちょっとー!! どういうことぉ!! 翠っちの好きな人は康隆くんじゃないのー!?」


ユッキーが私の肩を揺さぶる。


首がグリングリンと動いたおかげで、頭が回転をし始めた。



「で、でも!! 中学校に行ったときに、すれ違った男子の中にはいるんだよね!? 」


「そうなんだけど、たぶん翼たちは人違いしてると思う。」


そう聞いて、私はガクッとうなだれた。


今までの計画は全部、無意味だったということになる。