最後の願い



私は歩を進めた。

足元に散らばる人の山を避けながら、

ある場所を目指した。

無事な姿を見るだけでいい。

話したいことがあったけど、

多分、それどころじゃないから。


幹部部屋の奥の、奥にある総長部屋。

そこに炎龍姫の美緒がいる。

足音を忍ばせ、こっそり近付く。

そして、ドアの隙間から美緒を見る。