最後の願い



倉庫の中からは不快な音と、

叫ぶ声が聞こえてくる。

それに、思わず耳を塞ぎたくなった。

外に散らばる人の山。

少なからず炎龍の人もいた。

中に入らないと状況が把握できない。

いつの間にか通話が切れていた携帯を

ポケットにしまって、倉庫へと駆け出した

血の臭いが鼻孔をくすぐる。

呻き声を遮断して、

血も視界に入れずに走る。