最後の願い



私は総長の後ろで震える美緒を見て、


「美緒を解放して。

囮なら私がするからお願いだから、

美緒を」


美緒は焦点の合わない目を泳がせていた。

体は震えていて、荒く呼吸をしている。

そう……あの子は、ワケありだから。

もう、解放してあげてよ。

美緒を見詰めると、

恐怖の目は白蛇の奴じゃなくて、

私に向けられていた。