最後の願い



「姫さん、返して欲しいか?」

虚無的に笑う総長。

ゾクリと寒気が体を走る。

埃っぽい倉庫に、私と総長は対面する。

恐怖が無いなんて、嘘。

でも、

美緒の方が怖かったに決まっているから。

私が怖じ気付くワケにはいかない。

一歩も後ろに引かない。