最後の願い





「美緒っ」




暗い倉庫の中、震える美緒がいた。

血管が膨れ上がるのが実感できる。

手が、視界が、揺れる。

怒りで揺れる。

拳をグッと握り締めた。

「…白蛇」

と、小さく呟いた。

服は乱れてない。

最悪の事態は防げたかもしれない。

でも、美緒は震えている。

恐怖を感じている。

私は一歩ずつ、

美緒と白蛇の奴らに近付く。