ヤマトに聞く勇気はない。

自分と美緒で手一杯な私に聞いても

救えるワケがない。

他人を救うなんて傲慢だ。

それを嫌って程知っているから。

ヤマトに声を掛けるワケでもなく、

私達は抱き合っていた。

春風が二人の身を包んだ。