最後の願い


美緒を守れないくせして、

他人を守れるワケがない。

どこか違うヤマトに戸惑う。

きっと、一人で溜め込んでいるんだろう。

暗い静かな夜を毎日一人で

過ごしているんだろう。

それが、どれほど孤独か私は分かっている

よく、分かっている。

だから、突き放せない。

「ヤマトの信じた道。私も信じる」

冷えきった頬に手を置くとピクッと

反応するヤマト。

手から伝わるヤマトの熱。

人の肌はこれほど温かいのか…。

人の温かさを知らずに育った私。