最後の願い




「馬鹿が」


カナはそう言って

私と美緒を腕の中に抱いた。


「お前は馬鹿だよ」


伝わる美緒とカナの温もり。

上からはカナの啜る声が聞こえた。


私を必要とする人がいる。

それが知れただけでも、私は嬉しいんだよ





月光の下、何も言わずただただ泣いた。