最後の願い



カナは自分の事でもないのに

押し潰されそうな表情をして

美緒の手を強く握り締めていた。

美緒はまだ、放心状態で

理解できていないのだと思う。



「答えは明日の朝に聞くわ。以上よ」



両親は他に言うこともなく

広間を出ていった。

私は聞き逃さなかった。



父が「何故、二人も産んだんだ」

と呟いた事を。