最後の願い



美緒はカナと私の手を取って繋ぐ。

真ん中を美緒にして、3人並んで帰る。

私が真ん中になる日はない。

両端を守ってもらえる真ん中は

いつだって美緒の特等席だった。


「カナちゃん、今日はね――…」


嬉しそうに美緒が話すのを「うんうん」と

微笑みながら聞いているカナ。


それを見ると私まで心が

温まったはずなのに……いつから、

こんなにも冷めた奴になったんだ。