最後の願い



去っていく後ろ姿を呆然と眺めた。

右手には俺の嫌いな赤色の傘がある。


血の赤なんて、大嫌いだ。

でも、この傘だけは特別な気がした。

女は俺が傘を欲しいと思ったのか。

儚い笑みを残し、去っていった。