最後の願い




美緒、良かったね。

翔の元へ帰れて。

お姉ちゃんも帰っていい?

アイツのとこ、行ってもいい?



痛いはずなのに、痛みが消えていく。


視界は白く、黒くなっていく。



『莉緒』



優しく呼ぶアイツ。

アイツだけは私をも見てくれた。

結果、美緒を見ていたとしても。