最後の願い



「翔ちゃんっ」

……と叫んでいた。


翔が思わず走っていこうとすると、


「動くな。動けば殺す」


凍り付く様な声音でヤシマは言った。

実際、手下の手には銃があって

冗談ではなさそうだ。

翔は大きく舌打ちをして、

唇を噛み締めていた。

力強く噛み締めていて、血が出ていた。

そして、ヤシマの隣に来た美緒。


美緒は虚ろな目をしていた。