最後の願い




「ヤシマ――…「翔ちゃん?」」


にやっと笑ったヤシマを

私は見逃さなかった。

私が話そうとした瞬間、

上から聞こえてくる愛しい妹の声。


間違えるはずがない、美緒だ。


美緒の声が倉庫に届いた瞬間に

ヤシマは悪魔の様に笑った。

私は瞬時に危険を察知して、

美緒を振り返る。

すると、翔も分かったのか

美緒の方を焦った表情で振り返っていた。