なあんだ 平気だったじゃないか 僕はほっと、胸を撫で下ろした。 そして休み時間、廊下を歩いていたら 先生に呼び止められる。 「ちょっと、宇奈月さんいい? この塵袋、外に出してきてくれるかな?」 僕は勿論首を縦に振った。 そして靴を履き替え、塵置き場に走った。 「ようし、さあーって教室に戻ろう」 塵袋を塵置き場に置き、教室に戻ろうとした時 それは訪れた。