那奈はキレて未来の胸ぐらを掴んだ。


「ふざけんなよ?あたしの友達に手出しやがって」


「先生に言いつけてやる!未来が玲奈を突き飛ばしたって!」


「待ちなさい結愛」


「あ、藤堂さん」


「先生に言えばまた面倒くさくなるから」


こんな時でも藤堂さんは冷静だ。


「ったく…次の授業が始まるんだから早く準備しなさい。先生が来るよ」


実は藤堂さんは那奈たちの唯一のストッパーだ思った。


藤堂さんならいじめを何とかしてくれるんじゃないかな。


わたしは藤堂さんに未来のいじめのことを話した。


「わたしは別にいじめとかどうでもいいし、加わる気もないし止める気もない」