見上げた空は青かった

その世界に、わたしもすっかり入り込んでいた。


「そのとき………」


玲奈の声が小さく震えているのが分かった。


お母さんたちの死んだときの話をしているんだ、ムリもない。


こんなことを聞いてしまって罪悪感に苛まれる。


「車が雨で滑ってスリップした。それと同時に、信号無視した車が迫ってきて…

キーーッって音がしたとき凄い音がなって、強い衝撃を感じた。何がなんだか分からなくなってって」


「そこから覚えてない。血の臭いと何かが焼けたようなヒドい臭いがして気づいたらお母さんはもう…。それで友達も………あまりのショックに涙すら出なかった」


『そんな…』


玲奈は今にも泣き出しそうな顔をしていた。


「実はこの事件が起因になって、わたしのクラスでいじめが起こった。そのコの父親が犯人だった。これ、きっとあなたも知ってるはず」