わたしは、約束のために今日ははやく帰ることにした。


初めて未来と別々に帰ることになる。


『あのさ、未来ゴメン!今日用事あるから一緒に帰れない』


「あ、うん。じゃあね」


未来は優しく手を振ってくれたが、何だか悲しそうだった。


ゴメンね、未来。


明日は一緒に帰ろうね。



わたしは早歩きでおばあちゃんの家に向かった。


実はおばあちゃんの家はこの学校の近くにあって、小さい頃はよく遊びに行った。


わたしは親に車で迎えに来てもらうまでの間はおばあちゃんの家にいることになっている。


とはいえおばあちゃん家なんて中一の頃以来だよなー。