「御倉さん、さっきネームペン貸してくれてありがとう」


『いえいえー』



「花菜、今日早めにねー」


『うん、それじゃ!また後でね!』


わたしは教科書をロッカーのboxに入れた。


置き勉なんてみんなしてるしいいでしょ。



あ、そうだ。


今日未来と一緒に帰れないなー。


とりあえず用事があるとでも言っておこう。





この時から、わたしたちの間の何かが変わりだしていた。