見上げた空は青かった

すると阿藤はそこにはいなかった。


『どういう……こと?』


確かにそこに阿藤がいたはずだ。


でも辺りを見回しても阿藤がいた痕跡はない。


ガラララッ


「花菜!」


結愛がドアの前に立っていた。


結愛…?


「急にここから悲鳴が聞こえてきたから走ってきたんだよ。…ってなんで泣いてんの!?」


『何でもないよ、まだいたんだ』


「さっき会ったばっかりじゃん。ホントにどうしたの?」


でもあれから30分は経ってたはず。


わたしは時計を見た。


やっぱり30分経ってる。