見上げた空は青かった

でもわたしさえ覚えていれば。


阿藤の顔は昔見たことがあったのに。


どうしてそういう時思い出せないの?


「俺は知っている。お前が未来をいじめているのを」


コイツが未来の兄なんかじゃなければきっと逃げられた。


ホントに運がないなわたし。


「お前さぁ、何で?お前は親友じゃなかったのか?」


阿藤は悲しそうな顔をしてわたしを見る。


「未来、話してたんだぞ?お前は自慢の親友だって。中学入ってからあいつ変わってさ、毎日毎日楽しそうでさ。俺、お前に感謝してた。それなのに…」


未来…そんな風に思っていてくれたの?


それに気づかず、変な思想にとらわれてわたしは間違った道へ行ってしまったのか。