見上げた空は青かった

「えー、たすき掛け因数分解というのは、x^2の係数が1ではない二次式の……」


あー、だるい。何これ。


何で勝手に斜めに掛けちゃうのよ自然なままにしなよ。


はぁ、なんか眠くなっちゃった……



…………な……はな…はな!


後ろから誰かの声がするよ…


ハッ‼


わたしは急いで後ろを振り返る。


玲奈はシャーペンで黒板を指差している。


『ん?』


「黒板に問題の答え書くの、花菜指名されてるから」


黒板を見ると、問題の上にはなんとご丁寧に、わたしのネームプレートが貼られていたのだ。