筆箱をバックに入れ席を立った時、郁斗が私に近づいてきた。


「これ、返すの忘れてた」


そう言って差し出したのは、私の家の合鍵。


そういえば、まだ返してもらっていなかった。


「ああ、私も忘れてた」


ポケットに入れてから気がつく。


また注目されている。