「何〜?何作ったの〜?いい匂い〜」


匂いに誘われて花音お姉ちゃんが2階から降りてきた。


「ハンバーグ」


「ちょっと!何このハンバーグ!豪華過ぎる!菜々保が作ったの⁉︎」


「…私だと思う?」


「じゃあ郁斗君なんだ!すごいね!」


「いえ、このくらいでよければいつでも作りますよ」


やっぱり郁斗はすごい。


由梨お姉ちゃん並みになんでもできる。


だからこそ私は劣って見えるし、比べられるんだよね。