「楓がお世話になったみたいで…どうもありがとうございました」


「いえいえ、散歩のついでだったので大丈夫ですよ。楓ちゃん、私の家は楓ちゃんの家の目の前なの。また遊ぼうね!」


「うん!お姉ちゃんばいばい!」


「本当にありがとうございました。彼氏さんと彼女さんですよね?仲良くして下さいね。それでは」


大きな誤解をしたまま楓ちゃんとお母さんは家に入って行ってしまった。


「…何赤くなってるの」


横にいる郁斗は顔が真っ赤。


他のことで恥ずかしいっていう感情を抱いて欲しい。


「い、いや、だって」


「家に入るよ」


「ああ」