自分のほっぺを2回強く叩いて気を取り直す。


「よし、部屋に戻ろう」


これが私の運命なんだ。


別に愛甲君は悪そうな人じゃないし、うまくやっていけるはず。


私が我慢することでみんなのためになるんだから。


郁斗のことを吹っ切るいいきっかけにもなる。


ほら、いいことばっかり。


私がわがままさえ言わなければ、いいことだらけなんだから。


これは私の運命なんだから……。