「おい、あそこにいるの、花音さんじゃね?」


「あ、ホント。菜々保のお姉ちゃんだ。何してるんだろう?」


私達は屋上から花音お姉ちゃんのいる場所を覗き込む。


私だけ冷や汗をかきながら。


しばらく見ていると、ヘリは動きを止めて中から天野が出てきた。


確か、花音お姉ちゃんの専属メイドだったはず。


ヘリから降りた天野は花音お姉ちゃんの元へ歩いて行く。


ん?何か手に持ってる…。


それをそのまま花音お姉ちゃんに渡した。


よく見ると、それは体操服だった。


つまり、お姉ちゃんが体操服を忘れて学校まで持ってきてもらったみたい。


全く…。