「くそっ…」


何もできない自分が情けない。


菜々を守るって誓ったのに…約束したのに…。


俺たちはどうすることもできず、日は暮れていった。


結局菜々は見つからないまま…。


明日、元気に学校へ来てくれることを願うしかなかった。


俺は、心が不安で押しつぶされそうで、夜も眠れなかった。


俺は何があってもいい。


大事な物も、全部くれてやる。


だから…菜々だけは…助けてくれ…。


そう、神様に祈ることしかできなかった。