ワケあり恋愛事情⁉︎

「あ!鍵…」


「鍵?」


俺は、隠してある合鍵のことを思い出した。


あの鍵なら、いまも残っているはず。


「早乙女、ここで待っててくれ」


「え!ちょ⁉︎郁斗君⁉︎」


戸惑う早乙女を残して、俺は門の中へ入った。


合鍵があるのは家の裏側。


家の周りを一周している一本道を必死に走った。