「あそこ…」


私が指差したのは自分の家…の前にいる怪しい集団。


黒いスーツを着た人がたくさんいて、みんな整列している。


…私の家の前に。


近くに車もあって、かなり怪しい。


「誰?あの人たち。菜々保の知り合い?」


いやいや、そんなわけがない。


逆に知り合いだったら怖い。


「知らない人。私、『何か御用ですか?』って聞いてくる」


「私も行くよ!1人じゃ心配だし…」


「…ありがと」


私達は2人で家へ近づいた。