「すみません!この近くに最近できたカフェってどこにありますか?『ラピスラズリ』っていう名前だと思うんですけど…」


郁斗がナビに頼るのを諦めて人に聞いた。


この人ずっとキョロキョロしているし、立ち止まっているから、多分誰かと待ち合わせしてるんじゃないかな?


「それならよく知っていますよ。僕の経営しているお店です。よかったらご案内しましょう」


優しそうな男の人。


まさか店長さんだったなんて…。