「めーーん!」


郁斗が飛び込んできた。


しっかりと竹刀で受け止める。


やっぱり強い。


目は追いつくけれど、力も速さも勝てる気がしない。


その時、私にある考えが浮かんだ。


一か八か、これにかけるしかない。