そして、試合場に役者がそろった。


私と郁斗・審判・時計係り。


一礼して3歩前へ。


「始め!」


「「やーーーー!」」


審判の合図で試合が始まった。


私だって、試合をするからには負けたくない。


だけど、今の私の実力じゃ…正面からぶつかっても勝てるわけがない。