しばらくして来たのは中庭。


だけど、ここには誰もいない。


なんでこんなところに来たのか意味がわからない。


「ねぇ、なんなの?中庭になんの用事があるわけ?」


「………」


郁斗は答えない。


これは「見てろ」っていうこと。


仕方なく私も早乙女に目を向けた。