郁斗の方を見ると目が合った。


少し睨むようにして、『どうにかしてよ』と口パクで話す。


すると、『頑張れよ!』と口パクで言って笑った。


助けるって言ったのはどこのどいつよ。


とりあえず、今日はもう下校時間だし、無視して帰ることにした。


「あ!帰るの?じゃあね、綾瀬さん。バイバーイ!」


「……」