テスト最終日…。


この日の出来は結構良かったと思う。


クラスのみんなは相変わらず話しかけてくるけど、郁斗が助けてくれた。


たった1人を除いては…。


「綾瀬さん、いつも何の本を読んでるの?」


「……」


「休み時間によく本を読んでるよね?本、好き?」


「……」


ずっと無視しているのに、全く諦めない。


この早乙女 海未は神経が図太いのかもしれない。